底生生物ってなあに? 生物が棲むところ 観察する前に 先生、おしえて! 水辺のことば辞典
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生物せいぶつむところ
熊野川水系
相須 瀞峡下り 熊野大橋
相須 瀞峡下り 熊野大橋
熊野川は、大峰山脈を源流に熊野灘にそそぐ幹川流路延長183kmの一級河川です。水質汚濁に関わる環境基準の類型(河川の部)はA類型に指定されています。途中熊野川町で、瀞峡くだりで有名な北山川と合流します。流域の約97%をしめる森林と温暖多雨な気候からもたらされる豊かな水量は、渓流や滝などの観光スポットとしてだけでなく、風屋ダムや二津野ダムなどの水力発電としても利用されています。また新宮川水系は、平成16年に世界遺産に登録された熊野地方を流れる大河川であり、そこに生息する生物種を把握しておくことは非常に重要です。
底生動物と水質評価データをダウンロード(Excelファイル)
浮島の森浮島の森(左写真)、熊野大社、速玉大社、
除福公園除福公園(右写真)、熊野古道、桑ノ木の滝、瀞峡、お燈祭り
環境学習情報

熊野川では、日本各地で食用とされているモクズガニやテナガエビが何匹か採集されました。本調査では比較的珍しいヨコエビや淡水のイソコツブムシ、イカリシマトビケラ、トクナガヤマトアミカなどが採集されました。

河川の評価情報
熊野川水系の底生動物調査では、全40科89種の多種多様な生物種が確認され、またASPT値、多様性指数、汚濁指数それぞれについて評価したところ、全般的に良好な河川環境が保たれていることがわかりました。
河川経年変化データ
BOD75%値の推移
全窒素(年間平均値)の推移
全りん(年間平均値)の推移
BOD75%とは BODにおける環境基準の達成状況は、河川が通常の状態(低水流量以上の流量が 流れている状態)にあるときの測定値によって判断することとなっています。しかし、河川の流量が少ない時の水質の把握は非常に困難であるため、BODについては測定された年度のデータのうち、75%以上のデータが基準値を達成することをもって評価しています。
全窒素とは 水中に含まれる窒素化合物の総量をいい、窒素量をもって表します。窒素は、リンとともに富 栄養化の原因物質とされています。
全リンとは 水中に含まれる無機、有機のリン化合物の総量を いいます。リンは窒素とともに富栄養化の原因物 質とされています。
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