底生生物ってなあに? 生物が棲むところ 観察する前に 先生、おしえて! 水辺のことば辞典
ホーム生物が棲むところ > 太田川水系
生物せいぶつむところ
太田川水系
上流側太田川円満地公園前 太田川中流側 下流側環境基準点大宮橋からの風景
上流側太田川円満地公園前 太田川中流側 下流側環境基準点大宮橋からの風景
太田川は烏帽子山(那智山909.2m)の南西部より源を発し、那智勝浦町を南下し熊 野灘に流れる20km程度の二級河川です。環境基準類型(河川の部)はA類型が当て はめられています。中流域で小匠川と合流します。
小匠川にある小匠ダムは、堤頂長137mの、堤頂高35.9mの防災ダムである。太田川上流の円満地公園では、清らかな流れやバーベキュー・キャンプなどのアウトドアを楽しみながら、底生動物調査を行うことが出来ます。
底生動物と水質評価データをダウンロード(Excelファイル)
円満寺公園
環境学習情報

太田川では、全地点で落ち葉をパッチワークのように利用して巣を作るコカクツツトビケラ属の一種が採集されました。また、ヘビトンボやカワゲラ科の生物なども多くの地点で採集されています。

河川の評価情報
底生動物を用いた河川の水質評価の結果、汚濁指数は全地点できれいな水(貧腐 水性水域)と判定されました。上流域の平瀬では自然環境に恵まれた地点であるにもかかわらず多様性指数が低い結果となりましたが、これは川底の石が大きく、本調査の採取方法であるキックスイープ法が生物の採集に適していなかったためであると考えられます。
河川経年変化データ
BOD75%値の推移
全窒素(年間平均値)の推移
全りん(年間平均値)の推移
BOD75%とは BODにおける環境基準の達成状況は、河川が通常の状態(低水流量以上の流量が 流れている状態)にあるときの測定値によって判断することとなっています。しかし、河川の流量が少ない時の水質の把握は非常に困難であるため、BODについては測定された年度のデータのうち、75%以上のデータが基準値を達成することをもって評価しています。
全窒素とは 水中に含まれる窒素化合物の総量をいい、窒素量をもって表します。窒素は、リンとともに富 栄養化の原因物質とされています。
全リンとは 水中に含まれる無機、有機のリン化合物の総量を いいます。リンは窒素とともに富栄養化の原因物 質とされています。
ホーム生物が棲むところ > 太田川水系