底生生物ってなあに? 生物が棲むところ 観察する前に 先生、おしえて! 水辺のことば辞典
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環境用語 よみ 解説
バイオアッセイ ばいおあっせい 環境試料の有害性について、メダカやインコなどの生物を用いて応答を調べ、毒性を評価する方法。浄化センターなどでは、水の安全性を確認するために、浄化後の水でフナやメダカなどの魚類を飼育しているが、これもバイオアッセイのひとつである。
バイオレメディエイション ばいおれめでぃえいしょん 微生物など生物の力を利用して土壌汚染を分解、無害化する方法。
バケツ ばけつ 当センターでは、河川水の採水時に10リットルのバケツを用いています。川の中央部の水を採取する際には、上にかかる橋から長さ数十メートルのロープをつけたバケツをたらし、くみ上げています。
バット ばっと バットとは、料理などでも使われている広く浅い容器です。生物調査では中に入れた生物が見やすいように白いバットを使っています。
干潟 ひがた 和歌山県の干潟は、和歌山市内の和歌川河口付近や御坊市の日高川河口付近に比較的大きな砂泥質の干潟がある。干潟には様々な生き物が生息しており、生物多様性の観点からも非常に重要な場所である。人工的に作った干潟を用いた浄化や生物の生息などに関する研究などが行われている。
貧酸素状態 ひんさんそじょうたい 貧酸素状態とは、水中の溶存酸素量が著しく減少している状態のこと。酸素が不足していると、魚類などの生物が酸欠で死んでしまう恐れがある。河川では大量発生した藻類や水草の夜間の呼吸や、汚濁の成分である有機物を微生物が分解することなどによって酸素を消費するために発生する。和歌山県内の河川でも毎年、酸欠と思われる魚の斃死事故がいくつか発生している。海域でもまた貧酸素水塊が発生し、水産資源に影響を与えていることが問題となっている。
BOD びーおーでぃー BODは生物化学的酸素要求量(Biochemical oxgyen Demand)のことで、水中の有機物などを微生物が分解するときに必要とする酸素の量のことです。水中に微生物が分解することのできる有機物(よごれ)が増加すればBODも増加することになります。BODの求め方は、フラン瓶と呼ばれる溶存酸素測定用の一定容積の密閉瓶を二本用意し、片方の瓶からもともとあった溶存酸素の量を求め、もう片方から20℃で5日間放置して微生物に有機物を分解させ、それぞれのDO差から微生物が分解するときに必要とした酸素の量を求めます。
BOD75%値 びーおーでぃーななじゅうごぱーせんとち BOD75%値とは任意の回数に対して水質の良いデータから順番にグループ分けしていき、グループ分けされた良いデータの個数が全データに対して75%以上となったときにグループ分けされた値がBOD75%値となる。具体的に言えば年12回測定したならば良いほうから数えて9番目のデータ((9/12*100=75%)がBOD75%値となります。BOD75%が環境基準に適合しているかどうか判断しています。
PRTR ぴーあーるてぃーあーる PRTRとは、化学物質排出移動量届出制度(Pollutant?Release?and?Transfer?Register:)のことで、有害性があるとしてリストアップされた化学物質に対し、どこから、どれくらい排出され、またどのくらい移動したかを、事業者が自ら届出て、これを行政が管理、集計し公表する制度です。これらの情報を元に、環境リスクコミュニケーションや、様々な対策ができるようになります。
ppm ぴーぴーえむ ppmは百万分の一(parts per million)のことで、水質汚濁物質の濃度の単位としてよく用いられています。1ppmは、1リットルの水に1mgの物質が溶けている状態として扱われ、1ppm=1mg/リットルとなります。
ppt ぴーぴーてぃー pptは一兆分の一(parts per trillion)のことで、水質汚濁物質の濃度の単位として用いられています。1pptは、1リットルの水に1ナノグラムの物質が溶けている状態として扱われ、1ppm=1ナノグラム/リットルとなります。
ppb ぴーぴーびー ppbは十億分の一(parts per billion)のことで、水質汚濁物質の濃度の単位としてよく用いられています。1ppbは、1リットルの水に1マイクログラムの物質が溶けている状態として扱われ、1ppb=1マイクログラム/リットルとなります。
ピンセット ぴんせっと ピンセットといっても種類はたくさんあって、先の鋭くとがったもの、丸いもの、四角いもの、曲がったものや、素材にもステンレス製やチタン製、セラミック製など様々あります。生物調査では数ミリのやわらかい生物を扱うので、当センターでは、先のとがった、安価なステンレス製の、適度な戻り力のある二枚あわせ型のピンセットを利用しています。
富栄養化 ふえいようか 水中に、リン酸塩、硝酸塩などの生物が生きるために必要なリン、窒素成分(栄養塩類)が増加すること。湖沼や湾など流れの制限された場所(閉鎖性水域)に家庭・工場排水や地質からの溶出などから栄養塩類が流入し、蓄積されることで発生する。富栄養化により、水質が単に汚濁しているばかりでなく、藻類の大発生、アオコなどが問題となっています。
伏流水 ふくりゅうすい 河川水の表面水とともに、砂礫(されき)層など地下を流れる河川水のこと。河川流量の低下時に見られる。
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