環境用語 |
よみ |
解説 |
採泥器 |
さいでいき |
川や海底の泥を取るための機械でスミスマッキンタイヤ式やエクマンパージ式などの種類があります。当センターでも使っているエクマンパージ式採泥器は、ロープをつけた採泥器の泥を掴み取る口が開いた状態で底に沈め、メッセンジャーというオモリをロープ沿いに落とし、ストッパーをはずすことで口が閉じる仕組みで、閉じた口の中に泥を取り込んで、泥を引き上げることができます。 |
左岸 |
さがん |
川の左岸とは、下流に向かって(川の進行方向に)立ったときの左手側が左岸です。生物調査では川の左右どちら側で調査を実施したのか記録しておきます。 |
COD |
しーおーでぃー |
CODは化学的酸素要求量(Chemical Oxgyen demand)のことで、水中の有機物などを化学的に酸化させたときに必要な酸素の量のことです。酸化剤として過マンガン酸カリウムを用いる方法や二クロム酸カリウムを用いる方法などがあります。 |
指標生物 |
しひょうせいぶつ |
生物によって水質を評価する方法を生物学的水質評価といい、それに使われる生物を指標生物と呼んでいます。河川の底生動物は水の汚れや水温、溶存酸素といった水の状態(水質の変化)に敏感で、その程度によってすむ生物が違うことから、どんな生物がすんでいるか調べることで、寡占の環境を評価できます。河川環境を評価する「河川の底生動物」は指標生物となります。 |
植生浄化法 |
しょくせいじょうかほう |
水中の栄養塩類を植物に吸収させて浄化する方法。成長が早く栄養塩類の回収率が高い「ヨシ」や「ホテイアオイ」などの植物による浄化に関する研究が数多くなされ、実証されています。 |
支流 |
しりゅう |
本流に流れ込む河川のことで、紀ノ川水系の貴志川や、新宮川水系(熊野川)の北山川などがこれにあたります。これら一級水系内の河川は本流、支流も含めすべて一級河川であるとされています。 |
GC |
じーしー |
ガスクロマトグラフィー。試料混合物をカラムなどの固定相中を移動させ、成分を分離精製さるときの移動相として、気体(キャリアーガスという)を用いる方法。不活性なヘリウムガスなどがキャリアーガスとして用いられる。 |
GC/MS |
じーしー/えむえす |
ガスクロマトグラフ質量分析装置。混合物からガスクロマトグラフィーによって分離した各成分を、質量の分析できる装置で、質量数とその強度から定性、定量分析ができる。 |
GPS |
じーぴーえす |
Global Positioning System 全地球測位システムのことで、目印がなくても任意の位置が緯度経度で特定できるようになりました。今までの生物調査では橋や建物など目印を目標に調査地点を決めておりましたが、GPSのおかげで目印がなくても数年後に同じ調査地点を特定できます。当センターではポータブル型のGPSとパソコンに入った地図情報を元に位置を特定しています。 |
実体顕微鏡 |
じったいけんびきょう |
実体顕微鏡は、数倍から数十倍程度の倍率で物体を観察できる顕微鏡です。プレパラートに乗せて観察するのではなく、立体的なものを立体的に観察することができるため、河川の底生動物の観察に利用されています。 |
浄化センター |
じょうかせんたー |
下水道により運ばれた家庭排水や工場排水は、浄化センターで浄化されたのち、公共用水域へと流れていきます。浄化センターでの大まかな処理工程は、沈砂池による砂や大きいごみの除去→最初沈殿池による重い泥の除去→生物反応層で微生物による汚れの分解→採集沈殿槽で上澄み水と活性汚泥を分離→砂ろ過や塩素滅菌を経て放流、となります。 |
瀬 |
せ |
川の流れの浅くなったところ |
瀬戸内海 |
せとないかい |
瀬戸内海は本州と四国、九州に挟まれた海域である。瀬戸内海の和歌山県側の境界線は、和歌山県の日の御岬灯台から徳島県伊島及び前島を経て浦生田岬に至る直線となっている。瀬戸内海は大きな閉鎖性水域であり、また水産資源、景勝地として重要な海域であることから、瀬戸内海環境保全特別措置法により、水質汚濁防止法よりも厳しい規制による環境保全が行われています。 |
全国水生生物調査 |
ぜんこくすいせいせいぶつちょうさ |
環境省が主体となって全国的に展開している水生生物調査のこと(http://w-mizu.nies.go.jp/suisei/suisei.html)。全国的にみられる30種類の指標生物にもとづいて点数をつけて、河川のきれいさを判定します。 |
全窒素 |
ぜんちっそ |
試料中に存在するすべての窒素化合物中に存在する窒素元素の合量です。様々な形態の窒素化合物をアルカリ条件下ペルオキソニ硫酸カリウムにより硝酸体窒素に加熱分解した後、銅・カドミウムカラム還元法や紫外線吸光光度法などにより分析しています。きれいな河川では0.2mg/l程度の値を示しますが、比較的全窒素の高い紀の川の環境基準点船戸では1mg/l以上の値を示しています。 |