環境用語 |
よみ |
解説 |
アオコ |
あおこ |
富栄養化などにより、水中の藍藻類が多量発生し、水面に緑色の粉を撒き散らしたように見える現象。景観を損ねるだけでなく、臭いや、ミクロキスチン毒素なども問題となっている。水の華とも呼ばれている。和歌山県内のダム湖などでも夏から秋にかけて見ることができる場合もある。 |
アナベナ |
あなべな |
湖沼などにすむ藍藻類のひとつ。細胞が一列に並んだ糸状の生物で、細胞と細胞の間にガス胞を形成し、水表面に浮き上がってアオコの形成生物となることがあります。ミクロキスチス属とはちがい、強力な毒素は持っていません。 |
イオンクロマトグラフィー |
いおんくろまとぐらふぃー |
イオン交換樹脂などの固定相で試料中のイオン成分を分離、精製した後、電気伝導度によりイオン濃度を検出し、試料中の濃度を測定する方法。 |
一級河川 |
いっきゅうかせん |
一級水系に含まれる河川 |
一級水系 |
いっきゅうすいけい |
国が指定、管理する水系。 |
ウインクラー法 |
ういんくらーほう |
溶存酸素を分析する方法。試料中の酸素をアルカリ性条件下で、水酸化マンガン(II) Mn(OH)2と反応させ、MnO(OH)2 の沈殿とし、この沈殿を酸性条件下で溶解後、ヨウ化物イオン指示薬として、チオ硫酸ナトリウムで滴定するという方法です。溶存酸素を分析する最も基本的な分析法です。 |
Web-GIS |
うぇぶじーあいえす |
Web-GISとはホームページを利用して表示した地図上に分布図や数字情報、文字情報など視覚化して、わかりやすく表示する仕組みのこと。地図上に表示されたお店情報や、生物の分布情報などがこれにあたる。 |
羽化 |
うか |
河川の底生動物の中には、年に一回羽化するものから、コカゲロウ属などのように年に数回羽化するもの、ムカシトンボのように数年間幼虫のまま水中で生活するものなど様々ですが、春ごろ羽化する生物が多いことから、冬に底生動物調査を実施すると、大きく育った生物を見つけることができます。逆に川に入るのに気持ちのよい季節である夏には、成長途中のかなり小さい生物が多く見られることになります。 |
右岸 |
うがん |
川の右岸とは、下流に向かって(川の進行方向に)立ったときの右手側が右岸です。生物調査では川の左右どちら側で調査を実施したのか記録しておきます。 |
HPLC |
えいちぴーえるしー |
高速液体クロマトグラフィー。移動相として液体を用いるクロマトグラフィ(液体クロマトグラフィー)のひとつ。細長い筒に詰められた微細で均一な固定相(カラム)中を液体移動相で高速に移動させ分離、精製する方法で、分離された各成分は、紫外吸収(UV)や電気伝導率などにより強度が測定される。 |
栄養塩類 |
えいようえんるい |
リン酸塩や硝酸塩、亜硝酸塩など、生物が生きていく上で栄養素となる塩類のこと。栄養塩類が増加した現象を富栄養化と呼び、湖沼や湾などの閉鎖性水域で問題となっています。 |
エタノール |
えたのーる |
生物を保存するために70%に水で薄めたエタノールを用います。エタノールは約70%に薄めたときに最大の殺菌能力を発揮します。ホルマリンよりも保存性が劣りますが、安全で、比較的長期間保存できる溶媒です。 |
LC/MS |
えるしー/えむえす |
HPLCにより分離した混合物中の成分を、質量分析装置で検出する方法。 |
汚濁指数 |
おだくしすう |
汚濁指数については、清冽な河川では小さな値となり、汚濁の進行に伴い大きな値となります。汚濁指数1から1.5のとき、貧腐水性水域(きれいな水)、汚濁指数1.5から2.5のとき、β中腐水性水域(少しきたない水)、汚濁指数2.5から3.5のときα中腐水性水域(きたない水)、汚濁指数3.5から4.0のとき強腐水性水域(大変きたない水)と判定されます。次式により計算されます。汚濁指数=Σ(sh)/Σh。Sは生物種ごとに決められた汚濁階級指数。Hは出現頻度で当センターでは1から3固体のときh=1、4から15固体のときh=2、16固体以上のときh=3として計算しています。 |
温度計 |
おんどけい |
野外調査時に、気温や水温を計るために用います。気温は、地表の影響を受けないよう、高さは地上から1.5m程度とし、直射日光の当たらない、風通しの良いところで測定しましょう。 |